山梨日日新聞 電子号外
*剛腕林投手、山梨に春夏通じて初の甲子園優勝をもたらす。この大会を通じての一つの傾向でもあったが、この決勝も一気の流れを制したチームが勝った。これこそまさに高校野球、である。報徳は先発投手が好投していたためもあろうが、投手継投のタイミングが少し遅かったように思う。この一気呵成の流れは金属バットを使用する高校野球には特に顕著で、止めることは難しいことが多い、よって思い切って早めに投手を変えてしまうのも一つの作戦である。
山梨学院の林投手は、取り立てて快速球を投げる訳でもない。外角の低めのコントロールを冬場に徹底的に鍛えたとのコメント通り、一球一球丁寧に外角低めにボールを集めていた。のみならず、足をあげてタイミングをとる打者には、セットに入ってから投球までの間隔を変えて投げたりと頭脳的なピッチング、見ていて抜群の安定感で、優勝にふさわしい好投手だった。
最後に、どうでもいいことだが、いつの頃からか、優勝を決めた瞬間にマウンドで「No.1」を示し(たいのであろう)一本指を立てて喜びを表すのが目立つのだが、素人目に見ても大海を知らぬ蛙の群れのように見える上に、指を立てる行為が世界的に礼儀のいいものではないし、決して格好いいものではない。高野連は、ペッパーミルを注意するほどに選手の姿勢に敏感であるならば、あの一本指は早急にやめさせるべきであろうと思う。
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