Nov 21, 2018

桐蔭学園 大塚喜代美投手


桐蔭といえば東日本の人は神奈川の桐蔭学園(1964年開校)を思い浮かべることが多いだろうが、いまや関西では大阪桐蔭(1983年開校)を指すどころか、神奈川の桐蔭学園を知らない者も多い。ちなみに、「桐蔭」の校名の元祖は和歌山の県立桐蔭高校である(1879年開校)。この高校は旧制和歌山中学から続く伝統校で、戦前には甲子園連覇を果たしたほどの強豪であった。その高校のHPからして重厚な歴史を感じさせるに十分なものとなっている。https://www.toin-h.wakayama-c.ed.jp/page005.html

この秋、神奈川・桐蔭学園は見事に古豪復活を果たし、ほぼ来春の選抜を手中にしている。

ところで磐城高校が決勝に進んだ昭和46年夏の甲子園決勝の相手が初出場の神奈川桐蔭学園であった。投手の大塚喜代美投手は、おそらく甲子園史上もっとも美しいアンダーハンドのフォームの投手の一人だろう。決勝を含む5試合のうち4試合を完封。故漫画家ちばあきおはその作品キャプテンとプレイボール中に下手投げの投手を幾度となく登場させて
いる。彼のアンダースローの描写を見て、現実にこんな投げ方のピッチャーがいるものだろうかと子供心に思ったものだが(図下)、大塚投手が表紙のアサヒグラフ(写真上)はまさに彼の漫画の描写そのままのようである。いや、ビデオで実際に大塚投手の投球フォームをみてそのしなやかさにもっと驚いた。下手投げの投手を意識して練習で打つことは滅多にないので、初見ではなかなかこういう好投手にコーナーをつかれると打てるものではない。また、映像を見ると大塚投手はマウンド(プレート)の横幅を頭脳的に非常に大きく使っている。この投げ方だと、特にカーブなどは、右打者はまるで背中からボールが来るような脅威を感じるのではないだろうか。この大塚投手は社会人野球でも活躍、第一回社会人野球日本選手権では3試合完封、決勝2アウトまでノーヒットノーランの快刀乱麻でMVPまで獲得している。

「プレイボール」聖陵高校の岩本投手


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