ちなみに、この画像を見てほしい。この日は、他に千葉大会と大阪大会の決勝も延長タイブレークによる決着だった。高校野球をよりドラマティックにしている理由の一つが、憧れの舞台に進めるのが1位のみで、2位では敗退(甲子園不出場)という非常に厳しい制度にあり、低反発バット導入の影響で力が均衡し、その大一番の決勝戦がほとんどタイブレークに突入しているという現状がある。これは見ている側には面白いのだが、タイブレークというのは、それまでの試合の流れを完全にリセットして、さらに戦術および精神面で圧倒的に後攻が有利という、野球を見ているのか他の点取りゲームを見ているのか判らない側面があり、願わくは、決勝のみタイブレークを廃止するとか、延長13回目からタイブレークにするとかの考慮があって欲しいと思うのだがいかがなものだろうか。
誰も王者と思わない」 3年前の覇者仙台育英、挑戦者として聖地へ (朝日新聞)
(28日、第107回全国高校野球選手権宮城大会決勝 仙台育英10―0東北学院榴ケ岡)
仙台育英は昨夏に涙をのんだ決勝で、左腕の吉川陽大(あきひろ)が打者を寄せ付けない投球を見せた。
「先を見ず、一人一人抑える」。常時140キロを超える速球と大きく曲がるスライダーで、空振りを量産した。6者連続を含む計11奪三振で、7回無失点。打線は犠飛やスクイズで着実に10点を積み上げ、エースの力投に応えた。
吉川ら3年生は、2022年の東北勢初の全国制覇に憧れて入学してきた。23年も準優勝を遂げたが、昨春から3季連続で甲子園出場を逃した。須江航監督は「もう誰も僕らを王者なんて思わない」。挑戦者の気持ちを携え、5試合計3失点の投手力で頂点に立った。(大宮慎次朗)
仙台育英・須江監督の「言葉の魔術師」ぶり健在「ドレスコードは健大さんに」「ウチはTシャツジーパンで」(スポニチ)
◇第107回全国高校野球選手権宮城大会決勝 仙台育英10―0東北学院榴ケ岡(2025年7月28日 楽天モバイル)
夏の甲子園出場を決める高校野球の地方大会はいよいよ大詰めだ。
28日は宮城大会決勝が行われ、仙台育英が東北学院榴ケ岡を下し、2年ぶり31度目の夏の甲子園出場を決めた。
仙台育英にとって長い2年だった。22年夏は東北勢初の甲子園優勝を果たし、翌23年夏は甲子園準優勝。各学年に逸材を有し、黄金期は続くかに思われたが、そこから3季連続で甲子園出場を逃した。試合後の囲み取材で須江航監督は振り返った。
「遠い、遠い、甲子園にようやくたどり着けた。本当に10年くらい行けなかったんじゃないかな、というくらいの道のりでした」
須江監督は「言葉の魔術師」の異名を持つ。22年の甲子園大会の優勝インタビューで発した「青春って、すごく密なので」は、同年のユーキャン新語・流行語大賞の選考委員特別賞を受賞した。
準優勝した23年夏以来の甲子園は横浜(神奈川)、山梨学院、健大高崎(群馬)などとともに日本一候補に挙がる。甲子園での目標成績を問われると、ユーモアをトッピングして抱負を語った。
「身の丈にあった野球を組み立てることが大事です。優勝候補のドレスコードは健大さんや横浜さんに着てもらって、ウチはTシャツとジーパンの普段着で“失礼いたします”という感じで行くのがいいと思います」
須江節は健在だ。今夏の甲子園でも一言一句に耳を澄まそう。(アマチュア野球担当キャップ・柳内 遼平)
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