行くぞ甲子園


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23 May 2014

古高延長15回引き分け再試合で延長13回サヨナラ負け

*2戦連続の延長戦の末古高、塩釜高校に敗れる。塩釜高校が次戦柴田に勝ってベスト8に入った。古高、夏に期待しよう。

河北新報

塩釜、再試合サヨナラ勝ち 春季高校野球宮城県大会

 第61回春季東北地区高校野球宮城県大会第2日は22日、仙台市民、蔵王の両球場で1、2回戦計5試合があり、利府、仙台育英などが準々決勝に進んだ。石巻市民球場で予定されていた2回戦3試合は雨のため中止になった。
 20日の試合で延長十五回引き分けにより再試合となった1回戦塩釜-古川は、塩釜が延長十三回、サヨナラ勝ちした。一迫商は終盤に角田を突き放して5-1で勝った。
 第3日は23日、2回戦4試合が仙台市民球場で行われる。準々決勝以降の予定は変わらない。

◎古川、延長で力尽く

 ▽1回戦(仙台市民)
古 川0030100000000=4
塩 釜0000100210001x=5
(延長十三回)

<宮井、投打に奮闘>
 延長十五回で引き分け再試合となった塩釜-古川は延長十三回までもつれ、塩釜の宮井のサヨナラ打で勝負が決まった。守りでも三回途中から救援し1失点と、投打の立役者となり「最高です」と顔をほころばせた。
 0-4の五回に左前適時打、1点を追う九回にはスクイズを決め延長戦に持ち込んだ。またも再試合かという雰囲気が漂い始めた十三回の2死二塁。「自分で決めよう」と初球の甘い直球を中前に運んだ。
 1戦目と合わせて投球数は274球にも上るが、「次も仲間を信じて打たせて取りたい」と疲れた様子もなく次戦を見据えた。

<古川・嶺岸諒主将(延長十三回の末に惜敗し)>
「リードを守り切れず、攻撃でもあと一本出なかった。これからは、点を取られても突き放せるだけの力をつけたい」



高校野球春季宮城大会:古川1-1塩釜>◇20日◇1回戦◇仙台市民球場
 宮城の春は延長15回引き分け再試合で幕を開けた。古川と塩釜の開幕試合は3時間19分の激闘の末、1-1で決着つかず。春季県大会の15回引き分けは06年5月22日の準々決勝、東陵-宮城水産戦(2-2)以来7大会ぶり。再試合は今日21日に行われる。
 欲しかった勝ち越し点は奪えなかった。4回に塩釜が阿部祐太朗主将(3年)の右前適時打で追いついて以降、両チームとも三塁まで走者を進めながらスコアボードにはゼロが並び続けた。06年には宮城水産を率いていた塩釜の佐藤純二監督(39)は「相手ピッチャーの気迫がすごかった。また再試合です」と苦笑い。178球を1人で投げ抜いた古川の右腕エース中條光之助(3年)は「勝ちきれなかったのが悔しい」と唇をかんだ。
 初戦の緊張感と勝利への焦りが出た。05年以来の出場となった古川は8回1死二、三塁と延長10回1死三塁のチャンスで2度スクイズ失敗。中條は「どうしても1点取りたい場面だった」。犠打は4回までに3度決めていたが、重圧でバットコントロールが乱れた。
 塩釜も84年以来の春の県大会で、はやる気持ちを抑えられなかった。走者が打球の判断を誤り、浅い外野フライに飛び出しての併殺が3度あった。阿部は「早く勝負を決めたい気持ちが出てしまった」。延長15回裏の最後の攻撃も、1死からの右飛で一塁走者は二塁を駆け抜けていた。
 互いに失策は1つずつ。安定した守備と粘りが相手のミスを誘った。10奪三振で自責点1の中條は「15回より先があっても投げられた。明日も気迫で抑える」ときっぱり。阿部も「こっちは(2投手が)継投した。打撃と走塁を修正して攻略したい」と自信を見せた。創部50年以上の歴史ある公立校同士が、遠ざかっていた春1勝を全力でつかみに行く。【鹿野雄太】
 [2014年5月21日11時8分 紙面から]

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