*古高激闘の記録その21は、平成15年古川対一迫商のその2をお送りする。前回もお伝えした通り、この年古高は中鉢投手を擁して久しぶりのベスト8に進出、この一迫商業高校戦を迎えた。3回に古高が連打で3点を先制すれば、その裏一迫商業も古高守備陣のもたつく間に3点を返し、同点で4回の攻防を迎える。
古川ー一迫商5
古高を率いるのはまだ若干20代の3年目志藤正弥監督。5回表、古高は寺田選手のうまい右打ちが惜しくもライトライナーになり、一塁ランナー戻れずゲッツー、チャンスを逃した。その裏、古川の中鉢ー田村のバッテリーも、頭を使った好リードで一迫打線を抑える。
古川ー一迫商6
6回裏、2アウト二塁のピンチで、中鉢投手が不用意に投げた高めの初球のカーブをレフト前に持っていかれ、古高、1点リードを許す展開となる。さらに一迫は、盗塁とセンター前適時打で追加点、3−5の2点差となった。
古川ー一迫商7
8回表、古川は、ノーアウトから四球で出たランナーを田村選手が犠牲バントで送り、得点機を迎えたが、一迫商業左の変則佐々木投手にタイミング合わず、セカンド小フライ、二塁ランナー戻れずまたしてもゲッツー、一迫に比して、拙い走塁で大事なチャンスを失った。
古川ー一迫商8
最終回、先頭の佐々木選手の右前打、2点差はあるが、クリーンナップを迎えるということで、古高は犠打で勝負に出た。日本の高校野球ならではの戦法であるが、期待のクリーンナップは凡退し、古高の敗戦が決まった。総じて各打者は上手い技術を持ち合わせていただけに、惜しい敗戦だった。この年は部員が47人もいたようで、古高野球部の歴史からすると非常に珍しい大所帯と言える。
繰り返しになるが、2011年の東日本大震災で、田村健太選手は夭逝した。その経緯については、このブログでも書いてきたので過去の記事を参照されたい (https://furuko-baseball.blogspot.com/search/label/%E7%94%B0%E6%9D%91%E9%81%B8%E6%89%8B%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%97%E3%81%A6)
。改めて哀悼の意をここに表したいと思います。
参考:
古高激闘の記録(19) 古川 対 一迫商 vol.1 2003年(平成15年)
https://furuko-baseball.blogspot.com/2023/09/19vol1-200315.html
*このブログでは、OBの皆さんの過去の貴重な試合動画、その他試合資料を募集しています。掲載しても良いと思う方は、ぜひご連絡くださいますと幸いです。
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