行くぞ甲子園


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27 July 2023

フォースボーク対策 横浜高校杉山投手 7/26/23

 



*先日の神奈川大会決勝、横浜対慶應義塾の試合を観戦したが、以前このブログで紹介した新庄監督率いる日ハムのフォースボークを慶應側が仕掛ける場面があった(参考:https://furuko-baseball.blogspot.com/2023/06/trick-play.html)。しかしながら、プロの左腕でもまんまと引っかかるこのトリックプレーを、横浜の杉山投手は冷静に反応し、一塁ランナーの飛び出しに引っ掛かる事なく、きちんとサードランナーの動きを確認しホームヘ送球、見事にアウトにした。
タイミング的に、一塁へ投げてしまうとホームインを許している事に注目していただきたい。これは、この場面ではこの仕掛けがあるぞと頭に入ってないと防げないプレーであり、流石に鍛えられた横浜高校だと思った次第である(この動画は、「Y9ちゃんねる」https://www.youtube.com/watch?v=agISU0zSiRs より使用させていただきました)。

最終回、2点ビハインドの慶應に逆転3ランが飛び出す手に汗握る凄い決勝戦だった。ゲッツーを狙った横浜のショートの足が、セカンドベースを踏んでないという塁審の判断で、ゲッツーどころかワンアウトも取れずにランナーを二人許した状態での勝ち越し本塁打、勝利の女神は非情である。

筆者はこの問題のシーンについてアップロードされた多くの動画をスローで見たが、それでも足がベースを擦っていることは確認できなかった。またこのプレーのみフォーカスされているが、この日の二塁塁審はこのプレーより前にも、きっちり選手のベースコンタクトを確認してからコールする姿勢が目立っていたために、正しい判定をされたと見ている。

このショートがレベルが高い為に、ベースを擦るプレイをしに行ったことも理解できる。ただし、セカンドからの送球がややベースからズレたことがこの悲劇を生んだことも頭に入れておく必要がある。一連の流れから、送球のズレがセカンド塁審に「ベースタッチもそのままズレた」と思わせる結果になったのだと思う。

レベルが下がるからこのまま、この高度なベースを擦るプレイを継続するべきという意見もよく分かる。但し、現在のところ塁審は人間が努めている。そうであればこのようなことは再び重要な局面で起きても仕方がないということになる。

ビデオ判定が導入されていない高校野球の場合、審判にきっちりとアピールするまでが1プレイだと思えば良いのではないか。大袈裟なくらいベースを踏む、タッチをする、など「明確に審判にアピールする」ことが必要だと思い知らされた場面である。

とは言え、ゲッツーを焦らせた慶應の丸田選手の足と、その後この土壇場で逆転3ランを打った打者を結局は褒めるべきだろう。この与えられたチャンスをきちんと本塁打でモノにした慶應の強さに驚嘆するべきである。



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