*21日,石巻市民球場第二試合の対戦相手、築館高校と古川高校は、昭和31年(1956年)から長年にわたって春の定期戦を繰り広げてきた関係にある。
また、築館高校の寺田信也監督は本校野球部OBである(平成15年主将、田村健太選手と同期)。今大会では、東北学院榴ケ岡を最後まで追い込んだ岩ケ崎高校の佐々木伸監督も古高野球部OBであった。石巻工業の利根川直弥監督も古高OBで、古高野球部卒業生は県内の高校において後進の指導で大活躍している。
さてこの築高定期戦再びとなる21日の試合であるが、負けるわけにはいかない。両校の応援が石巻市民球場で白熱しそうではあるが、あまり特別意識しないで、これを打破し、次戦に進んでもらいたい。ここからはどこが来ても簡単な相手ではないが、今年の千坂投手、他のメンバーには「悔しさ」という経験の強みがある。この夏はその経験が、「一段高いところ」へ選手を成長させた感がある。むしろピンチの局面に選手はそれを実感するようになるだろう。
以前にも書いたが、春の落選は、この夏のための序章であったと思う。
やってくれるだろう。結果をおそれるな。
打線は春の柴田戦を思い出してほしい。長打狙いでなく、基本に忠実にセンター返し、単打、単打。
築館 VS 柴田農林
東北学院榴ケ岡 vs 岩ケ崎
(写真提供せえべえさん)
河北新報
7・20の結果 (宮城県高野連HPより)
7月20日(土)仙台市民球場 3回戦
第1試合
柴田 対 富谷8:59開始 11:59終了
柴田 200 000 102 002 |7
富谷 010 103 000 000 |5
柴田高校の勝利(延長12回)
*柴田脅威の粘り9回同点に追いつく
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第2試合
仙台育英 対 東陵
12:35開始 15:04終了
東陵 000 002 000 |2
育英 100 000 30× |4
仙台育英学園高校の勝利
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第3試合
大崎中央 対 角田
15:38開始 (16:54点灯) 17:54終了
大崎 102 100 110 |6
角田 000 001 000 |1
*大崎中央安定した戦い、次戦は聖和学園。古高との再戦を期待しよう。
7月20日(土)鹿島台中央野球場3回戦
第一試合 仙台城南対利府 試合開始09:00 試合終了11:08
利府 010 000 002|3城南 010 000 010|2
利府高校の勝利
*利府大逆転勝利、次戦は仙台育英。
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第二試合 中新田対仙台商業 試合開始11:46 試合終了14:13
仙台商 104 000 030|8
中新田 000 200 000|2
仙台商業高校の勝利
7月20日(土)石巻市民球場 3回戦
第一試合 迫桜 対 聖和学園
8:58開始 10:43終了迫桜 000 000 0|0
聖和 203 300 ×|8
聖和学園高校の勝利(7回コールド)
第二試合 仙台高専名取 対 東北
11:23開始 13:27終了
高専 000 000 100|1
東北 110 001 00×|3
東北高校の勝利
第三試合 名取北 対 宮城県工業
14:03開始 16:05終了
県工 000 200 000 |2
名北 200 000 11× |4
名取北高校の勝利
バーチャル高校野球
https://www.asahi.com/articles/photo/AS20190718004352.html
盛岡大付、春夏連続ならず 「今日よりつらい日はない」
御船紗子、中山直樹
「逆転する」出なかったあと1打 盛岡大付 阿部秀俊投手(3年) 島上真綾捕手(3年)
七回無死一、三塁。1点を追う状況でこれ以上、失点は許されない。この回に登板した盛岡大付の阿部秀俊投手(3年)は「いつも通りやれば抑えられる」。島上真綾捕手(3年)も落ち着いていた。スクイズしてくることはわかっていた。
阿部投手の2球目は外角に大きく外した直球。これを、相手打者がバットに当てられず、飛び出した三塁走者の一関工の石川聖人主将(3年)を挟殺。石川主将は「走る直前、相手の捕手と目が合っていた。相手のバッテリーの方が上回っていた」。盛岡大付が逆転を信じていたからこそ、このプレーにつながった。
攻撃でも粘りを見せた。初回に先制を許したが、直後の二回に島上真綾選手(3年)の適時二塁打などで2点を取り逆転。三回に1点勝ち越されても直後の四回にまた追いついた。
「逆転する」。選手たちは試合終了まで、信じて疑わなかった。だが、得点圏に走者が出てもなぜかあと一打が出なかった。そんな状況を、島上捕手は「今日のチームはどこかいつもと違った」と振り返ったが、何が違っていたかは分からなかった。
関口清治監督は、「先制されて焦りが出た。それと相手の執念が勝っていた」と分析した。
強豪校の片鱗(へんりん)を見せつつも100%の力を出し切れず、3回戦で姿を消した。試合後、阿部投手は「甲子園に出る幸せ、本気になる大切さを学んだ。この経験を今後も生かしたい」。島上捕手は「今日よりつらい日はこれからの人生にはないはず。強くなりたい」と静かに誓った。(御船紗子、中山直樹)
盛岡大付8強逃しは19年ぶり「悔しいの一言」岩手 (日刊スポーツ)
<高校野球岩手大会:一関工4-3盛岡大付>◇18日◇3回戦◇岩手県営野球場
盛岡大付(岩手)が今世紀初めて8強を逃し、センバツに続く連続出場も逃した。準々決勝に進めなかったのは00年以来19年ぶり。
苦手意識のある左腕に6安打に封じられ、関口清治監督(42)は「悔しいの一言です。今日は先に点を取られて焦りが出た」。大船渡・佐々木対策で最速170キロ超の打撃マシン「ロウキ君」で速球対策をしてきたが、120キロ前半の軟投派にかわされ、「最近は遅い球に苦手意識はなかったが、球を追いかけすぎた」と肩を落とした。
*秋季東北大会で古高と接戦を繰り広げた弘前東も敗れた。
バーチャル高校野球
青森)東奥義塾と青森商、4強へ 高校野球青森大会
藤谷和広
「最低のチーム」が「最高に」 弘前東・須藤滉生主将
打球がショート後方に飛ぶ。落ちろ、落ちろ。
弘前東の次打者席で、主将の須藤滉生(こうき)(3年)は打球の行方を祈るような気持ちで見つめていた。「俺まで回してくれ」しかし、東奥義塾の小田桐裕也(2年)は後ろ向きのままで好捕。打席は回ってこないまま、7回コールドで試合は終わった。
主将として、チームをまとめる難しさを実感した1年だった。野球以外のことで注意されることも多く、葛西徳一監督からは「史上最低のチーム」とまで言われた。主将としての責任に押しつぶされそうになり、野球を離れたいと思うこともあった。でもそんなとき、チームを引退した先輩から「おまえがくさったらチームが壊れる」と言われ、気持ちを切り替えた。他の部員にも少しずつ、「弘前東」の名前を背負って甲子園をめざす責任感が生まれてきたと須藤は振り返る。
そして迎えたこの日の準々決勝、須藤は東奥義塾のエース神樹(3年)を打ち込んだ。1打席目にライト前へ運び、2打席目は内野安打。3打席目もレフト前にはじき返した。対戦相手が東奥義塾に決まってから、左打者にとって逃げながら沈む神のボールに照準を合わせて練習してきた成果だった。だが、好機にたたみかける東奥義塾の打撃に、チームは劣勢に立たされた。七回、センターに飛んできた打球をホームに返球した須藤は、そのまま仰向けに倒れた。足がつり、治療のため試合は中断。だが15分後、笑顔で守備位置に戻った。この回打者一巡の猛攻を浴びて4点を失い、コールドゲームが成立する点差をつけられたが、それでも最後まで声を出し続けた。
須藤は試合後、「最低のチームが最高のチームになった」と涙をぬぐった。「来年こそ、ベスト8の壁を越えてほしい」。思いを後輩に託した。(藤谷和広)
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