盛岡大付(岩手1位)の168センチエース左腕・阿部秀俊(2年)が21センチ差の凸凹決戦を制した。酒田南(山形1位)の4番伊藤海斗(2年)は189センチ、90キロの大砲。だが、許したのは2回の1安打のみ。7回4安打7奪三振無失点で「対戦したらデカいと思ったけど、小さくてもやれることを証明したかった」と、してやったりの表情を浮かべた。
最速は130キロ。110キロ台のチェンジアップとスライダーの組み合わせが生命線の技巧派だ。この日はシュート気味に食い込む宝刀チェンジアップが威力を発揮。伊藤海との6回の3打席目は、チェンジアップを詰まらせて特大の中飛に抑えた。「左打者のチェンジは打者に当たりそうで、なかなか投げられないと思う。自分の武器」と自信を見せた。

盛岡大付・阿部、4安打完封「ビビッたら負け」/東北スポーツ(サンケイスポーツ)

  秋季高校野球東北大会第3日(15日、こまちスタジアムほか)準々決勝で盛岡大付(岩手(1))が酒田南(山形(1))に7-0(七回コールド)で勝利。盛岡大付が県第1代表同士の激突に完勝。先発・阿部(2年)が120キロ台の直球と4種類の変化球を低めに集め、山形大会5試合52得点の酒田南を4安打完封した。「制球重視でいった。相手は大きくて怖かったが、ビビッたら負け。打ってみろの気持ちでいった」と阿部。古川との準決勝へ「公立校だからと油断しない。優勝したい」と鼻息荒かった

<秋季高校野球>盛岡大付がコールド勝ち 公式戦初アーチの小川「練習の成果」(河北新報)


盛岡大付―酒田南 3回裏盛岡大付1死、小川が左越えにソロ本塁打を放ち、5―0とする=こまちスタジアム
 【評】盛岡大付が一回に畳み掛けた。先頭峰の二塁打を足掛かりに4四球と小川、島上の適時打で一挙4点。左腕阿部も4安打無失点と好投し、七回コールド勝ちした。酒田南は投打に精彩を欠いた。

 ▽準々決勝(こまちスタジアム)
 酒田南(山形)0000000 =0
盛岡大付(岩手)4010011x=7
(七回コールドゲーム)

<小川が初アーチ、貴重な追加点>
 盛岡大付は4-0の三回、小川のソロ本塁打で貴重な追加点を挙げた。「公式戦で初めて。大事な大会で打ててうれしい」と全身で喜びを表した。
 変化球の後の2球目の直球を「狙っていた」と振り抜き、左翼席に運んだ。岩手県大会は不振に陥り、「(チームメートの)峰や平賀のタイミングの取り方を参考に練習した成果が出せた」と胸を張った。
 地区大会は4番、県大会は2番、今大会は6番と、強打者がひしめく盛岡大付で競争にもまれながら、成長している。「次もチームの勝利に貢献したい」と語った。