行くぞ甲子園


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29 September 2022

東北高校が仙台育英を破り優勝 秋季宮城県大会 9/28/22


*第75回秋季高校野球宮城県大会は東北高校が久しぶりに優勝。決勝で仙台育英を倒して育英の11連覇を阻止した。元巨人の佐藤洋監督に変わり、チームも一新、伝統の王者東北が戻って来たというところか。帽子のツバも黒に戻したようである。あのツバ白とストッキングの白の横ラインは、王者の風格たる荘厳さがあった伝統の黒縦縞の東北のユニフォームを知るオールドファンには大変不評だったようだ。ただ筆者に言わせれば、黒のストッキングの足首の切り込みはもう少し長くなければならない (↓こんな風に)。

東北の黄金期を背負った大魔神、佐々木主浩

新しい帽子の穴は黒のようだが、これは、佐藤洋監督の時代、大魔神佐々木の時代まで戻したと思われる。この帽子穴が白になったのは、おそらく昭和62年のしかも甲子園からだ(↓)。


昭和62年県決勝、帽子穴はまだ黒(背番号3 斎藤隆)

甲子園一回戦 対智辯和歌山戦(初出場)の若山監督。
帽子の穴が白に変わっている。

他校のOBの分際で東北のユニフォームを語るなと言われるかも分からないが、私の幼少期の宮城の絶対王者は東北高校だった。私も東北ファンの少年の一人だったのである。


もっと驚くのは、東北が坊主頭を止めた?ことで、花巻東などに続きこれが全国的な流れなのかも知れない。筆者は勿論、野球部=坊主という時代の部員で、(私の学年は)部員が少ないので長髪を許してはどうかという議論が先輩から出ると(同学年部員5人)、当時のキャプテンから「坊主が嫌なら野球部入らなくていい」と一蹴され、このまま次世代が入部しなければ廃部になるかもわからんという不安定さの中で新入生を待ったものである。

あれは確か、これも昭和62年の選手権宮城大会開会式であったが、当時の田尻高校の主将(長髪)が選手宣誓を引き当ててしまい大変困っていた様子がニュースで流れた。開会式当日、驚いたことにその選手宣誓役の主将は、「髪を丸めて」登場したのである。端的に言って、そういう時代であった。

この野球=坊主頭という伝統は、明らかに戦前の軍国主義時代の名残りであり、これまで延々と踏襲されてきたこと自体に驚きを感じるくらいである。実際、世界的に見ても(高校生に)このようなスポーツとは無関係の「髪型を半強制」するような伝統は無いのではないか。医学的見地からも、髪は元来頭部を守るクッションの役目を果たすので、頭部死球が下手すると命取りになる硬式野球では、むしろ積極的に伸ばした方が安全であるとさえ言える。

まあしかし、真夏の汗だくのイメージがある高校野球は、坊主頭の方がなんとも清々しいという印象があることも否めない。一度しかない16−18の青春期に、坊主頭で野球に夢をかけるのも悪くない。

結局、強制はやめて、伸ばしたい者は伸ばし、坊主にしたいものは坊主にする、それが最も自然なことであると思われる。





東北12年ぶり優勝、仙台育英に競り勝つ 3位決定戦は利府 秋季高校野球宮城県大会(河北新報)

https://kahoku.news/articles/20220926khn000033.html

  秋季東北地区高校野球宮城県大会は26日、仙台市民球場で決勝と3位決定戦が行われ、決勝では東北が2―1で仙台育英に競り勝った。東北は12年ぶり33度目の優勝。仙台育英の連覇は10で止まった。3位決定戦は、利府が7―6で仙台三を下して5年ぶり5度目の東北大会出場を決めた。

河北新報

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