行くぞ甲子園


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25 September 2023

聖和学園が初優勝 第76回秋季東北地区高等学校野球宮城県大会 9/24/23



第76回秋季東北地区高等学校野球宮城県大会は、聖和学園が初優勝を飾った。古川学園は延長11回タイブレークの末に惜しくも敗れ準優勝、第三位には仙台一高、聖和、古学、一高の3校が宮城代表として東北大会へ出場する。我が古高が北部地区予選で敗れ県大会出場しなかったことは残念だが、甲子園準優勝の仙台育英は元々圧倒的に戦力があり、東北は中部地区予選で優勝した聖和にコールド勝ちしているし、東陵は仙台育英を破ったりと、来年度の宮城県はどこが抜き出てくるか分からない混沌とした様相を呈している。逆に言えばこの冬、本気で鍛えれば来季どこのチームにも十分チャンスはありそうである。



聖和学園が春夏秋通じて初優勝 5回0封の千葉桜太「センバツ決まってから嬉しがりたい」/宮城 (日刊スポーツ)
https://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/202309240001511.html

[2023年9月24日21時7分]<秋季高校野球宮城県大会:聖和学園7-5古川学園>◇24日◇決勝、3位決定戦◇仙台市民球場 

聖和学園が古川学園との延長11回タイブレークを7-5で制し、春、夏、秋通じて初優勝。7回から登板の千葉桜太投手(2年)が5回無失点の好投で優勝に貢献した。延長11回裏2死満塁。中堅へと高く上がった白球が中堅手のグラブに収まるより先に、千葉は思い切り跳び上がった。「センターの中善寺(健斗、2年)はチームで一番信頼している。『取ってくれるだろうな』と思った」。アウトを見届けて着地。マウンドに駆け寄るチームメートを受け止めながら「めちゃめちゃうれしかった」と初優勝をかみしめた。今大会は4試合に登板し、24回を投げ14安打1失点。防御率は0・38をマーク。準々決勝からは3連投と「本当は今日、疲れマックスだった」。肩の位置も回を追うごとにどんどん下がっていったが「命を削ってでも抑えてやるという気持ちで投げてました」と気合で乗り切った。

執念でつかんだ初優勝だった。今大会は夏の甲子園準Vの仙台育英が東陵に準々決勝で敗れ、その東陵も東北大会出場を逃す大混戦。聖和学園はその混戦を制し、2年ぶりの東北大会出場を果たしたが、千葉は「入学した頃からセンバツを目標にしていた。東北大会出場はマスト」と冷静だった。初優勝には思わず感情を爆発させたが、東北大会では「一喜一憂せず、センバツが決まってからうれしがりたい」とクレバーに腕を振るつもりだ。初優勝の勢いに乗る聖和学園が、第1代表として宮城のかじを取る。【濱本神威】

○…仙台一は東陵を5-3で下し、17年ぶりの東北大会出場を決めた。準決勝では5安打1得点だった一高打線が打ちまくった。千葉厚監督は「『ファーストコンタクトでアプローチしよう』という話をした。積極性があり、スイングがフルスイングになっていました」と称賛。13安打のうち7安打が3球以内に仕留めた当たりだった。この日、3安打3打点と躍動した藤原啓内野手(2年)は「自分たちのやるべきことをしっかりやって、センバツに行きます」と意気込んだ。




聖和学園が初の頂点 3位は仙台一 17年ぶり東北大会 秋季高校野球宮城県大会(河北新報)

第76回秋季東北地区高校野球県大会は24日、仙台市民球場で決勝と3位決定戦があり、聖和学園が初優勝を果たした。3位決定戦は仙台一が勝利し、17年ぶり6度目の東北大会出場を決めた。 聖和学園はタイブレークの延長十一回に暴投と敵失で2点を挙げ、7-5で古川学園に競り勝った。仙台一は13安打を放ち、5-3で東陵を下した。 聖和学園、古川学園、仙台一の3校は、10月16~22日に秋田市のこまちスタジアムなどで開催される東北大会に出場する。

聖和学園、延長タイブレーク制す

▽決勝(仙台市民)
聖和学園20000300002/7 
古川学園00001400000/5(延長十一回、十回からタイブレーク)

【評】聖和学園が延長タイブレークの末に競り勝った。5-5の十一回1死二、三塁から暴投と敵失で2点を勝ち越した。七回から登板した千葉が5回無失点の力投で相手を振り切った。古川学園は4点を追う六回に長短5安打で同点としたが、タイブレークの好機を生かせなかった。背番号10の千葉が好救援、流れ引き戻す 7-5のタイブレーク延長十一回2死満塁。聖和学園の千葉は最後の打者を中飛に打ち取ると、マウンドで両手を突き上げ、飛び跳ねて喜んだ。「打球が飛んだ瞬間に勝ったと思い、(中堅手が)打球を捕る前に思わずジャンプしてしまった。本当にうれしい」。初優勝の胴上げ投手が、満面の笑みを浮かべた。

 5回無失点の好救援でチームを支えた。5-5の七回に3番手で登板。「絶対に抑えてやる」と闘志に満ちていた。前の回に4得点を挙げて勢いづく古川学園打線に、直球中心の真っ向勝負を挑む。188センチの長身から投げ下ろす角度のある球を低めに集め、会心の当たりを許さずわずか1安打。相手に傾きかけた流れを引き戻した。 今大会は全5試合中4試合に登板した。先発、救援とフル回転し、疲れは限界に近かった。「肩が上がらず、一球ごとにリリースの位置がずれるほどだった。降板した2人のためにも自分がやるしかない」と懸命に投げ続けた。八島監督は「緊迫した場面でも力を発揮できる投手。最後は千葉に任せようと決めていた」と振り返る。エース級の働きを見せた背番号10に寄せる信頼は厚い。宮城の王者として東北大会に乗り込む。千葉は「東北大会はまだ通過点。選抜大会に出場できるよう、気を引き締めて臨みたい」と力強かった。(高藤暁)

古川学園、4点差追い付くも惜敗 

あと一歩及ばなかった。古川学園は延長十一回タイブレークの末に敗れ、14年ぶりの頂点を逃した。ミスが絡んで2点を勝ち越され、青沼主将は「最後に自分たちの弱さが出た」と唇をかんだ。 中盤は劣勢をはねのけ、延長戦に持ち込んだ。1-5の六回、先頭の青沼の三塁打を起点に4連打を含む長短5安打の猛攻。「諦めないことがモットー。自分たちならできる」。思いを一つに、4点を奪って追い付き、最後まで接戦を演じた。 前日の準決勝は終盤に7点を奪い、4点差をひっくり返しての逆転勝利。粘り強さで強敵を破り、決勝の舞台にたどり着いた。「この負けを次に生かし、いかにチームの底上げができるかが大事。東北大会は絶対に勝つ」と青沼。激闘で得た経験と悔しさを胸に、もう一度決勝を目指す。

聖和学園・八島知晴監督の話 この厳しい試合を勝ち切れた達成感が強く、優勝したという実感はあまりない。新しい歴史をつくっていくときに苦労は付きもの。それを乗り越えられたのは大きな力になった。目標の甲子園出場まではまだ道半ば。東北大会に向け、再び気を引き締めたい

古川学園・山崎雄大監督の話 選手がよくやってくれた。公式戦のタイブレークは初めて。こんなにわくわくする試合を早く終わらせるのはもったいないよ、と選手に話していた。最後はチームの連係面が明暗を分けた。修正して100%の状態で東北大会に臨みたい。

仙台一、序盤に猛攻

▽3位決定戦(仙台市民)東 陵001000101/3仙台一10130000×/5【評】仙台一が競り勝った。一回に高橋の左翼線適時二塁打で先制。1-1の三回に犠飛で勝ち越し、四回に藤原が右越え3点本塁打で試合を優位に進めた。右腕安藤は3失点完投。東陵は連打で好機をつくった三、七回に1点ずつ返し、九回は2点差に詰め寄ったが一歩及ばなかった。白球が弧を描き、秋の青空に吸い込まれた。仙台一は1番藤原の3点本塁打で、17年ぶりの東北大会への切符を大きく引き寄せた。

 四回1死一、三塁で、相手は仙台育英打線を苦しめた初対戦の熊谷。データ班の情報を基に、内角直球を狙い球に見事仕留めた。「真っすぐと変化球をどう使ってくるか伝えてくれて、相手の武器を封じる野球ができた」とサポートに感謝した。 予兆はあった。前の打席も直球を捉え、特大の中越え三塁打を放っていた。千葉監督が「あの一打が勢いづけた。ホームランはついで」と話すほどの一撃だった。 鮮明に焼き付く光景がある。7月の宮城大会3回戦で、1-2の九回2死満塁で遊ゴロに倒れ、夏が終わった。「悔しかった。その感触を忘れずに練習してきた」

 あれから2カ月。練習時から緊迫した場面を想定し、「打たないと負ける」と自分自身にプレッシャーをかけた。勝負強さを身に付けようと必死に打ち込んできた。 今大会は2本塁打を含む10安打の活躍。この日は全5打席で出塁し、夏の悔しさを晴らした。 唯一の公立校として、東北大会に乗り込む。「選抜につながる大事な大会で、やるべきことをしっかりやりたい」。仙台一の甲子園への挑戦が続く。(島形桜)

東陵、要所で攻守にほころび 

東陵は要所でミスが出て、東北大会出場を逃した。飯塚主将は「春と夏に続いて準決勝の壁を破れず、悔しい」と肩を落とした。 一回は先頭打者を失策で出塁させて先制を許した。1-2の四回は投前へのゴロを熊谷が処理しきれず(記録は内野安打)、その後のピンチで3ランを被弾。直後に降板した熊谷は「もっと自分がしっかりしていれば」と唇をかんだ。

攻撃では走塁ミスが絡んで追加点を奪えなかった場面があり、千葉監督は「重要な試合でミスが多い方が負けてしまうことを、選手たちは痛感したはず」と振り返った。 準々決勝で仙台育英を下し、一躍注目を浴びた。飯塚主将は「喜びも悔しさも味わった秋だった。冬は自分を厳しく追い込み、春と夏は4強の先に進みたい」と話した。

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