行くぞ甲子園


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19 October 2018

優勝は八戸学院光星 

八戸学院光星が盛岡大附属に勝って優勝。盛大附属初の岩手県勢の明治神宮大会進出を逃す。

ふむ。八戸学院光星は青森県決勝で9回まで弘前東に2−4で負けていながら逆転サヨナラ勝ち。古高は東北大会で弘前東に終始リードして延長戦の末サヨナラ勝ち。結論→古高強い。

*時間があったら八戸学院光星のメンバーの出身地などを調べてみるといい。これだけ私立と公立の差が全国で開いている理由を物語っているような豪華な布陣である(盛附も負けず劣らずだが。全国にスカウト陣がいる)。まあでも癪なんで、東北の高校生は越境入学は損になると思わせるくらい公立が強くならなければならない。東北へ行くことが甲子園への近道と思わせてはいけない、そのためにも今回の古高の威風堂々の快進撃は意味があったし、まだ物足りないくらいだ。頑張れ!
<高校野球秋季東北大会:八戸学院光星5-3盛岡大付>◇18日◇決勝◇秋田・こまちスタジアム
高校野球秋季東北大会は八戸学院光星(青森1位)が5-3で盛岡大付(岩手1位)を振り切り、5年ぶり5度目の優勝を決めた。
例年、東北地区のセンバツ出場一般枠は2校に与えられる。決勝は2点差の決着となり、一般枠は順当に八戸学院光星と盛岡大付が確実だ。注目は21世紀枠。4強に公立進学校の古川(宮城2位)が入った。宮城の公立では最上位となる秋の県大会で2位に入り、県の推薦は確実。東北大会で2勝を挙げた実績は、他県の推薦校の追随を許さない。
過去3年の東北地区からの21世紀枠出場校の実績は、16年の釜石(岩手、東北大会初戦敗退)17年の不来方(同)18年の由利工(秋田、同1勝)。近年の最高成績が東北大会1勝と考えると、古川の実績は出色である。
対抗馬は、最速157キロ右腕の佐々木朗希(2年)を擁する大船渡(岩手4位)だ。東北大会出場こそ逃したが、東北準Vの盛岡大付には県準決勝で5-7と接戦を繰り広げた。一方、古川は今大会の準決勝で盛岡大付に0-10の6回コールド負けを喫している。実績の古川か、話題性の大船渡か。各県の推薦校発表が11月上旬、東北を含む9地区の推薦校発表は、例年12月中旬に行われる。【野球担当・高橋洋平】




*千坂投手はじめ古高ナインは21世紀枠を気にしないで夏に必ず甲子園に行くと言っている。その意気や良し!

(ここからは筆者の独白。古高ナインの意思とは違う)筆者から言わせれば、コールド敗けだろうが接戦敗けだろうが、そんなのは勝負のアヤであって、古高の今回の東北大会という大きい舞台で示した実績と気迫、大船渡の岩手県大会での実績と気迫では雲と泥の差がある。まして大船渡は岩手県3位決定戦でエースを温存して敗退した。21世紀枠での甲子園は我々は要りませんというもんである。それに比べ10点取られようが、甲子園への憧れ強く、ちぎっては投げちぎっては投げの連投、泣きながらマウンドを最後まで一人で死守した千坂投手、さらには多くの選手が猛烈なヘッドスライディングで勝利と甲子園への気迫を見せた古川が断然選出されるべきである。こうしなければ、プロのようにスカウトで選手集めている私学強豪には勝てないんだ、という気迫を古高が全国の公立高校に示したようなものである。今の公立に足りないのは温存することでない。一か八かの気迫だ。高校野球の原点に帰ることだ。
 また、この論争の異様な点は、盛大附属をコントロール(比較対照)に設定していることである。
高校野球に限らず、スポーツの勝負というのはジャンケンと似た要素がある。Aに勝ったから、当然Bにも勝つ、なぜならAはBに勝っているから、といって、Bに負けてしまうというのが普通である。盛大附属と接戦だからといって、弘前東に勝てるとは限らない。私が現役の頃は、一度コールド負けをしたチームに、次の対戦では逆にコールド勝ちした、というのはごく普通であった。何より自分も複数回経験している。今回は無念のコールド負けだが、古川はエラーで負けた訳ではない。全て勝負して、塁を埋めたところで、攻めて打たれている。もう一度試合をじっくり確認して欲しい。点差は開いたが、千坂投手の投球は敵を圧倒している場面も多くある。お互いによく鍛錬されたチーム同士の対戦であるならば、その日の調子や試合の流れで勝負はまったく別物になるのである。高校野球経験者なら誰でも感じているところだろう。これが勢いに乗る高校生の怖さである。また、一冬越せば、高校生のチーム力などは凄まじいほどに変わる。それが伸び盛りの高校生による高校野球の魅力でもある。

 まして、この論争のコントロールをこう設定したらどうか?県予選の決勝に行ったのは?→古川。東北大会に出たのは?古川。弘前東に勝ったのは?古川。秋田修英に勝ったのは?古川。他県の代表校に勝ったのは?古川。他県の代表校に2度も勝ったのは?古川。なぜなら古川は東北大会に出場したから。コントロールはほかにいくらでもある。21世紀枠の判断基準は、ある高校にコールド負けしたか接戦だったかではなかったはずである。いい負け方、上品な負け方(はたして負けにそういうやり「方」があるだろうか)などを気にするのが選出の近道になるのであれば、私立と公立の差はもっと開くだろう。潔く正々堂々と勝負して、華々しく散った負け方もまた高校生らしいという意味で、昨今の勝利至上主義に傾く高校野球のあり方に何かしら一石を投じるものと信じる。そういった意味で、今回あくまで大船渡が古川の対抗馬になる可能性があるとすれば、古川が東北大会には出たが、1勝もできなかった、くらいまでだろう。1勝どころか、秋田優勝の秋田修英も倒して2勝、準決勝進出となれば、東北大会に出場していない高校が、比較できない(コントロール対照を置けない。つまりはじめから勝負できない)levelまで行ってしまったということである。よって、100とは言えないが、業績で選ぶなら99.9%古川が大船渡に選考で負ける要素はない。21世紀枠が、話題性、スター性や157キロを投げる投手を選ぶ、またはスター候補が敗れた時の救済措置のために設定されたものであったとしたら話は別だ(ただ、このような持論を展開しても、21世紀枠選出の基準は曖昧模糊としたものがあり、それゆえこれまで涙を飲んだ高校もあるのも事実である。ここでは、筆者は今大会の業績という点でだけ大船渡高校と比較しているということをご了承願いたい。決定権はあくまで主催者側にあり、高校生はその決定に従うしかない。また何を隠そう筆者は金野投手率いる大船渡高校の選抜での快進撃に感激した東北地方の野球少年であったし、願わくは大船渡と古川高校と同時に選出されることはないものかと思っている)。
 今大会を見ても、今や金属バットの性能の向上と選手の体格の向上による打高投低の時代で、10点以上得点した試合がいくつもある。今や10点は驚きの点数ではない。これはミートポイントの幅が広く、かつ異常な反発力を発揮する現代の金属バットを使用していることに起因する。木製バットならば、そうはならないし、千坂投手のような重い球は次々にバットをへし折っているだろう。それは甲子園でも同様だ。
   ただ願わくは、古高はもう一人、左のワンポイント投手が欲しい。そこが課題であろう。できれば左の下手投げなど面白い。打者一人でも二人でもいい、千坂投手を一旦休ませて頭を外野で少し冷やさせる。どんないい投手でも自分を見失うときはあるものだ。グラウンドの広さとか空の広さとかを外野で少し見ると心が落ち着くもんである。一旦マウンドから離れて、外野の芝生で球場全体を見渡して浩然の気を養う。連打されているときは、焦って物事がうまく行かなくなる。落ち着いてじっくり時間をかけて戦えばいいのである。
    取手二高 vs PL学園の夏の甲子園決勝を知っているだろうか。取手二エース石田投手、同点の9回裏のサヨナラ負けのピンチに、左下手投げの柏葉投手、打者一人ワンポイントリリーフの木内マジック炸裂、ピンチを脱して優勝した。当時高校野球でのワンポイントリリーフは驚きだった。ましてサヨナラ負けのピンチにそれまでマウンドを守っていた絶対エースを外野に下げるのである。打者一人を柏葉投手がアウトに取った後、再び再登板を指示した木内監督は、石田投手が笑顔で飛び跳ねるように外野から戻ってきたと言っている。そして4番清原を三振に抑えるのである。
 21世紀枠だろうが何だろうが、選出されれば立派な業績、甲子園に是非来てくださいと招待されるのである。ほとんどの球児は人生で味わえないまま終わる。選出されたら、あとは甲子園で勝てばいい、利府高校のように。どの学校よりも春の甲子園に絶対出るんだという強い気持ちを持って、そこに照準を合わせて今から練習して行くべき、それはもっと過酷な準備を強いることになるが、春までに準備しておけば、たとえ選出されなくともそこから春、夏と万全の戦いの準備ができていることになる。春と夏両方出るべきだ。そのチャンスが残されているのは宮城では今、驚くことに古川高校だけなのである。

宮城県古川高等学校
  • 文武両道を代々実践している進学校である。
  • 創立121年の旧制中学から続く伝統校である。
  • 蛍雪章の校章が示すとおりに、蛍の光、窓の雪、さらには旺文社「蛍雪時代」をも利用して苦学し続けて来た勤勉な歴史を持つ。
  • 過去に甲子園出場経験がない。ただし夏は県優勝1回・県代表合計3回、秋季は県優勝1回・県代表合計3回、春季県代表1回、東北大会で戦っている。
  • 野球部の甲子園出場は日本全国合計2万弱の卒業生及び地元大崎地方の住民120年に及ぶ悲願である。
  • 古高(ふるこう)の愛称で地域に親しまれている。(例:A「今日ふるこう勝ったの?」 B「まげだ。」)

この蛍雪章の歴史は古く、大正末期にその端を発しています。

  創立当時は「中」の字だけでしたが、校名が宮城県古川中学校と改名された時(大正8年)に、「中」の字を稲穂の中に入れた校章(図1)になりました。

  昭和23年、宮城県古川高等学校と改められるに至り、蛍雪章(図2)が校章となりました。

  中国・晋の車胤が蛍の光で、また孫康が雪の明かりで書を読み、乏しきを憂えず、孜々として勉め励み、蛍雪の功空しからずという故事によるものです。1年間の皆勤者には、銅製6角形に蛍雪を表した襟章(図3)を授け、2年以上の皆勤者には純銀製の襟章を授けて、その功を讃えました。また、学友会功労賞も同じようにこの形が用いられており、本校卒業生にとってなじみ深いものです。


と以上ここまでが筆者の外野からの勝手な独白。

6 comments:

  1. そうだ!そうだ!古高が負けるわけがない!
    私たちは、甲子園を入場行進し、元気に戦う古川高校を見たい!

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    1. 本当にそうなったら、おそらくアルプススタンドはこの100年煮え湯を飲まされ続けてきた古高OB/OG関係者でチケット争奪戦になるかもしれませんね。体験してみたいものです。

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  2. これまで様々な変遷を経てきたあいまいな21世紀枠の選考基準によって一喜一憂してきた高校球児たちが全国に沢山いて、そしてその渦の真っ只中に今、古高野球部員がいると思うと、大人の理屈に翻弄させてしまっているようで嘆かわしく又、いたたまれずに、胸が暴発しそうです。いかんせん、当の選手たちの来夏の甲子園へ向けた気持ちの切り替えや、まだ心の一番奥底にしまってある来春の選抜選考へのひそやかな想いをおもんばかると、shigeTさんの今回の熱い思いが古校をひいき目に見た偏った論調であるとは到底思えません。なぜなら彼ら現役部員の野球に取り組む純粋無垢な情熱にすっかり魅了され、ゆるぎない不朽の業績を確かに見届けたのですから。

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    1. あーすいません。。。臆せずおもいっきり母校に肩入れしてました(笑)。当然です。それが高校野球です。ただ21世紀枠制度が今回こそは味方してくれそうだと思わせといて、だめだった、というのも結構ガックリ来ますからね。選手は勿論ですが応援してる方も。無いなら初めから無いでいいんですが。ただ今の大阪桐蔭に代表される私立のなんでもありのスカウトのやり方を見ていると、果たしてこれは同じ土俵の上に立っていると言えるのか?と疑問になりますね。どうしたって1から10の力の選手がいるわけで、それを10だけを全国から集めるのならそれはプロの集団ですからね。ノンプロ社会人チームとでも試合してたらどうかと。

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    2. 昔ありましたね、清原、桑田擁するPL学園と南海ホークスとの入れ替え戦をやったらいいんじゃないなんて冷やかしとか、Jリーグ×大学サッカーなどではままあるジャイアントキリング。まぁそれはそれとして、2~3年間の高校生の成長期に身体的、精神的差は私には隣接したものでしかないように思えます。あるとすれはプロ級の素地を見抜き実績や知名度と圧倒的資金力を持って超高校級野球エリート選手をでスカウトし、そして彼らに投資し囲う私立学校が多数存在し、それが出来にくい公立校との果てしない差異。そこの差を埋めるための21世紀枠なのであるならばと私も古高をおもんばかる日々でございます。

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    3. 阪神ではなかったですかね、それで阪神がたけし軍団に負けたりとか。チーム全体で力を平均的になんとかして6、7まであげようと3年間練習をする。監督は指導をする。スカウトをする高校は、10どころか、初めから15〜20くらいの力がある者ばかり集めてくる。その平均はどうなるか。勝って当たり前じゃないですか。でも古高の場合、そこにたまに勝ったりするのが面白いのですが。

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