行くぞ甲子園


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12 March 2020

屋上へ避難した息子は津波に 両親が語り継ぐ企業防災 (朝日新聞)



https://www.asahi.com/articles/ASN395607N39UQIP01G.html

*あれから9年。古高野球部OBだった田村君のご両親は今も企業防災の意識改善を訴える活動を続けている。



■東日本大震災9年、復興のバトン

 「職場で災害が起きたとき、何を優先して行動すべきか」。冷たい雪が吹きすさぶ宮城県女川町で、田村孝行さん(59)は学生10人に語りかけた。「まずは人命が第一。次に共助を考えてほしい」


9年前、震災で七十七銀行女川支店の銀行員だった長男の健太さん(当時25)を失った。支店長の指示で同僚らと高さ約10メートルの支店屋上へ避難したが、20メートル近い津波に襲われた。



 「震災直後、社内で何が起きていたのか」。再発防止のためにも真相を知りたいと、銀行を相手に安全配慮義務違反を問う訴訟を起こしたが、退けられた。

 2012年夏から、週末のたびに同県大崎市の自宅から車で1時間かけて女川町まで通い、夫婦で語り部を続けている。妻の弘美さん(57)は「活動は健太と3人でやっている。災害の事実を伝えていくことが息子の命を生かすこと」と話す。(矢木隆晴)

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