行くぞ甲子園


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14 December 2018

「21世紀枠」候補高に古高が選出

*ふるこうまずは東北代表を勝ち取る。これは大変な偉業だ。いよいよ本当に甲子園にあと一歩に迫った。


現在毎日新聞の「ぐるっと東北・母校をたずねる」という連載記事において12、1月と古高が担当となっています。毎週金曜日掲載です。そちらも是非ご購読ください。


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「21世紀枠」候補高に古高が選出
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来春開幕の第91回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)の「21世紀枠」の各地区候補校9校が発表され、東北地区は宮城県の古川が初めて候補高に選ばれた。来年125日の選考委員会で21世紀枠の3校に選ばれれば、3月23日から阪神甲子園球場で行われる大会に出場する。
 21世紀枠は練習環境などの困難克服や地域貢献など、野球の実力以外の要素を選考条件に加えることで、甲子園出場を逃している学校に出場機会を広げることを目的に第73回大会(2001年)から導入された。古川は10月の東北大会で準決勝に進出したことや学業との両立などが評価され、宮城の候補高に選出されていた。

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センバツ「21世紀枠」候補9校を発表 釧路湖陵、八尾など(毎日新聞)
https://mainichi.jp/koshien/articles/20181214/k00/00m/050/099000c



毎日新聞

古川が21世紀枠有力「旋風」の予感漂う/記者の目



第91回選抜高校野球大会(来年3月23日開幕、甲子園)の21世紀枠各地区候補9校が14日、日本高野連から発表され、東北地区推薦校に古川(宮城)が選出された。今秋は県大会準優勝で57年ぶりの東北大会出場を果たし、同大会でも4強進出。文武両道や東日本大震災復興ボランティア活動なども評価され、創立122年目で春夏通じて初甲子園に前進した。同枠3校を含む代表32校を選ぶ選考委員会は、来年1月25日に行われる。

<記者の目>
古川の「21世紀枠」3枠への選出は有力とみる。エース千坂を中心とした実力は、一定レベルに達している。秋季県北部地区予選から東北大会まで、ほぼ1人で投げ抜いた。今年も国公立大学現役合格66人を誇る同校の中で、学力も理系クラス120人中、10番台をキープする「IQ鉄腕」。文武両道とボランティア活動などを含め、甲子園未出場も決め手にはなる。
選考は東日本と西日本で、まず1校ずつを選出し、3校目を東西の次点校から審議する。釧路湖陵(北海道)は古川同様に文武両道に加え、北海道地震の大規模停電などを乗り越えてきた。だが、神宮枠を北海道が得たことで地域性では不利。石岡一(関東・茨城)は最速147キロ右腕・岩本大地(2年)を擁して県4強。近年は常に強豪と接戦を演じ、園芸科や造園科など農業分野での貢献もある。金津(北信越・福井)は今夏甲子園に出場した敦賀気比に勝ち、園児や小学生などへの野球普及活動も評価されている。
古川にとってのマイナス要素は、過去10年中8年で東北から選出されている偏りか。紫を基調としたユニホーム、体を反らせて全力で歌う校歌、絶対的エースの存在など、今夏の主役となった金足農(秋田)に類似する部分も多い。両校ともOB監督で躍進。選出されれば「旋風」の予感は漂う。【高校野球担当・鎌田直秀】
21世紀枠東北地区推薦校選出が決まり、笑顔を見せる古川の選手たち(撮影・鎌田直秀)


東北候補の古川・高橋主将「冬の練習乗り越えて」(日刊スポーツ)

第91回選抜高校野球大会(来年3月23日開幕、甲子園)の「21世紀枠」各地区候補9校が14日、日本高野連から発表され、東北地区推薦校に古川(宮城)が選出された。同枠3校を含む代表32校を選ぶ選考委員会は、来年1月25日に行われる。
小雪の舞う中、宮城・大崎市の同校グラウンドで、茂泉公己監督(44)から選手たちに伝えられた。先月7日に宮城県推薦校に選出されてから約1カ月、高橋寛太主将(2年)は「正直、長かった。今日はドキドキして、ずっと緊張していました」と安堵(あんど)の表情。「甲子園が少し近づいてうれしい。でも、今のままで出場がかなっても恥をかくだけ。一丸となって、この冬のきつい練習を乗り越えていきたい」と気を引き締め直した。
今秋はエース右腕・千坂優斗(2年)を投打の中心に、57年ぶりの東北大会出場で2勝を挙げて4強入りした。宮城県大会準々決勝では甲子園準優勝経験もある東北に4-3と競り勝つなど、ほぼ1人で投げきった。今年も60人以上の国公立大学現役合格を誇る同校の中で、千坂は学力も理系クラス120人中、10番台をキープする「IQ鉄腕」。ナインも学力上位で、毎日7時間授業を終えた後、約2時間の練習に集中している。
また、校内では学校行事で掃除や駐車場係など、裏方役を野球部で率先してきた。15年9月に近隣の渋井川が氾濫時には片付けなどを積極的に手伝い、東日本大震災で甚大な被害を受けた塩釜・野々島では菜の花畑整備などの復興ボランティアにも携わってきた。
同監督も「東北地区で選ばれることだけでも光栄」と喜ぶだけでなく、9分の3の確率となった1月の朗報に備え、「これからは甲子園で勝つために積み重ねていきたい。守備はもちろんだが、攻撃力の差を痛感したので、打撃を徹底的に鍛えていきたい」と力を込めた。選出となれば学校創立122年目で初の甲子園出場となる。
21世紀枠東北地区推薦校選出決定を茂泉監督(左端)から伝えられる古川の選手たち

人間力育成も重視の熊本西など/21世紀枠選考理由(日刊スポーツ)


日本高野連は14日、第91回選抜高校野球大会(来年3月23日から12日間、甲子園)の「21世紀枠」の各地区候補9校を発表した。この中から3校が来年1月25日の選考委員会で選出される。各校の主な選考理由は以下の通り。
◆北海道=釧路湖陵
武修館、釧路江南、釧路工など、強豪ひしめく釧根支部を勝ち抜き、北海道地区大会で公立高校で唯一、ベスト4に勝ち進んだ。進学校として、野球以外にも積極的に取り組むことなども評価された。
◆東北=古川(宮城)
創立122年目の県内有数の進学校。限られた練習時間の中、工夫した練習と集中力で補い、文武両道を貫く。秋季県大会では好投手の千坂を擁し、県で準優勝、東北大会で4強入りした成績も評価された。
◆関東・東京=石岡一(茨城)
農学校を母体に開校した。部員は、普通科、造園科、園芸科のいずれかで学習。放課後の課外学習や農場実習などで全部員がそろわない中でも、創意工夫の練習で密度の濃い練習で強化する。
◆東海=清水桜が丘(静岡)
強豪サッカー部とグラウンドを併用する中、効率的な練習でレベルアップ。文科省が推進する教育改革「アクティブ・ラーニング」にも積極的に取り組み、試合中も選手が方針を決め、全員野球を実践する。
◆北信越=金津(福井)
過疎化が進むあわら市で唯一の高校。慢性的な部員不足に悩む中、工夫した練習で2年連続で秋季北信越大会出場と好成績を収める。部員は、清掃活動や地元での野球普及活動にも積極的に参加する。
◆近畿=八尾(大阪)
1915年創部の伝統校で、春6度、夏4度の古豪。私学が台頭する中、今夏の南大阪大会ではベスト8、今秋の大阪大会ではベスト16と力を発揮。バッテリー中心に、粘り強い試合運びも評価された。
◆中国=平田(島根)
過疎化が進む中、積極的なボランティア活動で地域に貢献する。子供たちの野球離れを食い止めるため、野球先進地域を目指し、町おこしに励む。地元の幼稚園、保育園への「野球普及活動」にも取り組む。
◆四国=富岡西(徳島)
01年、08年と2度四国地区の21世紀枠の候補校に選出されたが、直前で落選した。県南部は甲子園出場校の統廃合が進む中編成、ここ数年、好成績をマーク。阿南市は野球熱が高く、市民も大きな期待を寄せる。
◆九州=熊本西

地元中学の軟式野球部出身者のみで、好成績を挙げた。部室管理班やネット管理班など、ユニークな班編成で創意工夫する。スキル向上と勝利が目標だが、野球を通した人間力育成も重視する。

センバツ21世紀枠候補9校決まる!(Yahoo ニュース)


森本栄浩




 
センバツの名物としてすっかり定着した感のある21世紀枠。近年は「出尽くした」印象もあったが、今回は秋の実績十分な粒ぞろいの顔ぶれで、近年にない激戦となりそうだ。候補9校のプロフィールとともに、主催者リリースの資料から、選出過程も併せて紹介する。

釧路湖陵(北海道)

 創立106年という北海道東部を代表する伝統校。毎年100人以上が国公立大学に現役合格するなど、道内屈指の進学実績を誇る。野球部も100年以上の歴史があるが、甲子園出場はない。秋季大会では釧根支部大会で甲子園経験のある釧路江南や武修館を破って、9年ぶりに北海道大会(全道)出場を果たした。全道大会でも勢いは止まらず、3回戦でコールド勝ちを収めるなど、61年ぶりに秋の全道4強入りを果たした。野球部員は、野球日誌を顧問に提出して、それぞれの課題克服や学習面での成績向上につなげている。釧路市からの甲子園出場は39年前の夏の釧路工以来なく、文武両道の模範校の活躍で、地元は大いに盛り上がっている。

古川(東北=宮城)

 明治30(1897)年創立の宮城県北部の伝統校。もとは男子校だったが、13年前、共学になった。野球部も3年後の2021年に創部100年を迎える。夏の選手権では1971年、その年全国準優勝する磐城(福島)に敗れてあと一歩で甲子園出場を逃した。この秋は名門・東北に勝つなどして宮城大会で準優勝。57年ぶりの出場となった東北大会でも秋田1位の秋田修英などを破って4強入りした。平日の練習は2時間程度で、学校生活では「地域への感謝の気持ち」を実践し、地元の人たちから愛されている。東北の選考は、文武両道を貫き、東北大会4強という実績も申し分ない古川が、全会一致で選ばれた。

石岡一(関東・東京=茨城)

 明治43(1910)年創立で、野球部も100年を超える歴史を持つ。一昨年、昨年と春季関東大会に進出するなど、近年、強豪私学ひしめく茨城で健闘している。秋季大会では、準決勝でタイブレーク負けして関東大会出場こそならなかったものの、今春センバツ出場の明秀日立や夏の代表・土浦日大を破る殊勲の星を挙げた。147キロの速球を投げるエースを擁し、戦力的にも充実している。農学校が発祥で、地域に根ざした教育方針から地元で活躍する卒業生も多く、石岡市から初の甲子園を、と地元は盛り上がっている。関東は、今市工(栃木)と石岡一の2校に絞って協議した結果、県大会での強豪撃破などが評価されて石岡一に決まった。

清水桜が丘(東海=静岡)

 甲子園経験のある清水商と県立の庵原を再編して5年前に新設された静岡市立の高校。したがって清水商の甲子園出場実績(春2、夏1)を継承する。秋は静岡大会で準優勝し東海大会に出場したが、初戦で岐阜一に延長でサヨナラ負けした。文科省推奨の主体的・対話的で深い学び=アクティブラーニングを学業と部活動で実践し、実績を残している。選手権全国優勝3回のサッカー部は特に有名で、50人を超えるプロ選手が輩出。サッカー部に追いつき追い越せを合言葉に「全員野球」で粘りが身上だ。東海は、授業も含めた日頃の取り組みが野球にも生かされ、終盤に精神力を発揮して東海大会でも好試合を演じた清水桜が丘が、満場一致で選ばれた。

金津(北信越=福井)

 県の最北端にある温泉街・あわら市は過疎化が進む。あわら市唯一の高校である金津は、昨年に続き北信越の候補になった。昨秋は県で優勝したが、今秋は一般枠選出確実な啓新に勝って準優勝。しかし北信越大会では初戦で完封負けし、上位進出はならなかった。市内の2つの中学校と連携型中高一貫校でもあり、地域への密着度は高い。部員は奇しくも昨年の同時期と同じ22人で、全員があわら市と坂井市の中学出身。グラウンドは他部との共有で、冬場の悪天候などにもめげず、工夫を凝らした練習でハンディを克服してきた。悲願の甲子園出場なるか。北信越は新潟南と金津の2校に絞られ、地域との結びつきや野球人口拡大への地道な取り組みが評価されて僅差で金津になった。

八尾(近畿=大阪)

 明治28(1895)年創立で、野球部は戦前から活躍し、春夏合わせて10回の甲子園出場を誇る。最後の甲子園は昭和34(1959)年夏で、来春、出場が決まれば60年ぶりの大舞台となる。夏の南大阪8強に続いて、バッテリーが残った新チームも大阪大会ベスト16と名門復活の兆し。グラウンドは週3日しか使用できず、午後7時完全下校などの制約がある中、効率のいい練習で力をつけている。強豪私学が上位を独占する大阪にあって、近年、文武両道をめざす中学生が多く入部するようになった。近畿は、八尾と京都すばるの2校に絞られ、文武両道の伝統校であることや高校生らしいチームカラーが評価されて八尾に決まった。

平田(中国=島根)

 一昨年、創立100周年を迎えた伝統校。大合併で所在地が平田市から出雲市平田町になった。旧平田市唯一の高校として地元に愛される。戦後に誕生した野球部の甲子園出場はないが、センバツの補欠校や春季中国大会優勝など先輩たちが実績を残している。秋の島根大会で準優勝し中国大会でも期待されたが、エースの故障がたたって初戦で崇徳(広島)にコールド負けした。「攻めの守備」を掲げ、大胆な守備位置や極端なバントシフトなどで、相手の攻撃を封じるユニークなチームカラーが特徴だ。中国は、米子東(鳥取)と平田の2校に絞って協議したが、甲子園未経験であることや、過疎地での地域との結びつきで平田に決まった。もっとも、米子東は中国大会準優勝で、一般枠選出が確実なため、21世紀枠の候補になる必要がなかった。

富岡西(四国=徳島)

 県南部の阿南市にあって今年で創立122年。野球部も県内で2番目に古い119年の歴史を持つが、甲子園出場はない。秋は徳島大会3位で四国大会に出場し、初戦で高知との乱戦を8-7で制すると、帝京五(愛媛)にも10-6で勝った。準決勝で松山聖陵(愛媛)に競り負けたが四国大会4強の実績と試合内容は候補9校でも随一。四国の候補になるのは、21世紀枠運用初年度となった2001年、08年に続いて3回目。悲願の甲子園へ、多くの卒業生は早くも夢舞台へ思いを馳せている。地域の伝統校が揃って推薦された四国の選考は激戦となったが、何度もあと一歩で甲子園を逃し、過去2回、21世紀枠候補に選ばれている富岡西が、最終的には満場一致で選出された。

熊本西(九州=熊本)

 昭和60(1985)年夏に一度だけ甲子園に出場し、勝利も挙げている。学校創立はその10年前と、今回の候補では一番新しい学校になる。秋の県大会は準優勝で、九州大会初戦で佐賀学園に快勝し8強入りした。次戦でコールド負けしたため一般枠選出は絶望的だが、選手全員が地元中学の部活(軟式)出身で、チームワークがいい。校内には一昨年の熊本地震で被災した生徒もいて、ボランティア活動への意識が高い選手が多い。九州の選考は、熊本西のほか、甲子園で2度の優勝経験のある津久見(大分)、普天間(沖縄)の3校が最後まで残り、この3県の理事長を退席させ、推薦項目を数値化して協議した結果、熊本西が客観的に最も優れているとされた。

北海道3校なるか 富岡西の動向にも注目

 今回は、すでに述べているように早い段階から有力とみられたチームが揃った。まず、神宮枠を勝ち取った北海道は、釧路湖陵が選ばれれば3校になるが、同じことが今年の滋賀であったため、支障はないものと思われる。金津は2年連続の候補であり、一般枠でも選出の可能性を残す富岡西は、3度目の候補になる。特に富岡西は実績も十分で、仮に21世紀枠で選ばれると(時系列では一般枠の前に選考が終わっている)、いわゆる「抱き合わせ枠」が存在する中国・四国の一般選考に影響を与えるかもしれない。いずれにしても、久しぶりにふさわしい学校が多く、いい意味で甲乙つけがたい選考になりそうだ。
昭和36年10月4日、滋賀県生まれ。関西学院大卒。昭和60年毎日放送入社。昭和61年のセンバツ高校野球「池田-福岡大大濠」戦のラジオで甲子園実況デビュー。初めての決勝実況は平成6年のセンバツ、智弁和歌山の初優勝。野球のほかに、アメフト、バレーボール、ラグビー、駅伝、柔道などを実況。プロレスでは、三沢光晴、橋本真也(いずれも故人)の実況をしたことが自慢。全国ネットの長寿番組「皇室アルバム」のナレーションを2015年3月まで17年半にわたって担当した。

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