*この夏、金足農業の戦いは神がかっている。
1984年の準決勝対PL学園戦は鮮明に覚えている。金足農エース水沢投手は王者PLを大方の予想を覆して8回までほぼ完ぺきに抑えていた。8回裏PLの攻撃1アウト、金足農2-1でリード。清原四球で打者桑田。初球見送った桑田の述懐は確か「初球はボールにおばあさんの顔が映ったんで、これは打たないほうがいいと思って見逃した。それで2球目は絶対打たないとと思って打った」のような不思議なことを言っていたような気がする(違ってるかもしれない)。。。
2球目逆転2ラン、金足農の夢は散った。試合後の当時の嶋崎久美監督の談話はこんな感じで感動的だった。「もう1日だけを残して甲子園を去るわけなんですが、このもう1日分をね、今後の人生で取り返して、素晴らしい人生を築くように、選手たちに言いたいです。」
地元出身者だけの公立の金足農業、高校野球の本来の理想理念や目的、校歌斉唱することなどは、これのはずだ。地元愛、母校愛だ。金足農業、そのもう1日分を取り返して、どっかの全国のボーイズリーグの日本代表寄せ集めの集団をねじ伏せ、是非真紅の大優勝旗を「地元に」、東北に持ってきてほしい。なお、その準決勝の日大三戦は、なんとその桑田真澄氏がつとめるという。風はまだ吹いている。あり得る。
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