*この年の佐沼との再試合は、いずれ機会を見てまたこのブログに書いてみたいと思うが、今回は、最後のサヨナラホームランだけを取り上げる。
このサヨナラ本塁打を筆者は球場で見ていた。いまだにその快音と喪失感が脳裏に蘇る。物凄い当たりで、古川・相沢滋投手の夢を打ち砕くのに十分だった。
相沢投手の2年時の活躍は目を瞠るものがあった。春季大崎リーグ戦からデビューし、打者を圧倒する投球、春季県大会古高はその年甲子園準優勝の大越投手擁する仙台育英に10−3で敗れたが、エースが打ち込まれた後に登板した2年の相沢は、クリーンナップを連続三振に取るなど中盤を0行進と強力打線を抑えていった。新チームになって、秋季県大会では仙台育英を破り、準決勝で東陵に0−1で惜しくも敗れた。しかしその後、宮城代表として明治神宮大会で優勝した東北高校とともに、台湾遠征選抜に選ばれた。