*宮城ではお決まりの仙台育英が優勝、東北が準優勝。3位が名取北、部員10人の気仙沼は今大会大健闘したが、惜しくも4位になり東北大会出場を逃した。名取北は初の東北大会。応援してるぞ。
中学時代の優秀な選手が集結しているという仙台育英、羨ましい限りだが、読者はU18の世界大会決勝の日本ーアメリカ戦を観ただろうか?
日本一の選手達が寄り集まっても、木製バットでアメリカ投手に対峙すると、日本打線は全く機能せず、大人と子供が試合しているくらいの力の差があった。そんなもんである。同じ高校生、部員が少なかろうが、考え尽くせば何かやり方があるはずだ。
「地元のヒーローに-」これがナインの願いだという気仙沼、こういう選手が古高にもたくさん入ってくれればな、と思う。筆者は以前、事情があって、気仙沼高校近くに寄宿していたことがあるが、夜9時になっても金属バットの快音が響いていたので、どういう練習をしているのか観に行ったら、ビニールハウスの中で黙々とティーをしていた。甲子園出場経験もある古豪、今も厳しい練習を続けているだろう。
【高校野球】楽天岸孝之の母校・名取北「すごいことをした」初の東北大会 10回タイブレーク制す(日刊スポーツ)
<秋季高校野球宮城大会:名取北10-5気仙沼>◇23日◇第3位決定戦◇仙台市民球場
楽天・岸孝之投手(40)の母校でもある名取北が、延長10回タイブレークの接戦を制し、初の東北大会出場を決めた。
5-5の10回に押し出しで勝ち越しに成功。なおも無死満塁の好機、児玉大志外野手(2年)の左前適時打で2点を追加した。5点リードで迎えたその裏。1人でマウンドを守り続けたエース五十嵐朔投手(2年)が無失点で締めくくり、あらたな歴史を築いた。児玉は「うまく言葉に表せないですが、自分たちはすごいことをしたんだなと。少しずつ実感が湧いてきました」と話した。
「キャプテンのために打ちたい」。その思いが値千金の適時打につながった。新チームが始まり、丸山諒大内野手(2年)が新主将に主任。甲子園への思いがひしひしと伝わってきた。「言葉にするのが苦手なキャプテンだと思うんですけど、熱量が1番あって、誰よりも『勝ちたい』という思いを持っていました」と児玉。練習から人一倍、声を張り上げ、自分にも仲間にも厳しく接した。
それゆえ、温度差を感じていた時期もあった。「周りが、なかなかついていけない時期もあって…」。それでも、声をかけ続けてくれた主将の姿に、チームの意識はどんどん変わっていった。「諦めずに向き合ってくれたおかげで、ようやく自分たちも肩を並べられるようになりました」と感謝の思いがあふれた。
これで満足はしていない。目指すはもちろん甲子園。「手を伸ばせば甲子園に届く距離まできたと思っているので、頑張ってくれたキャプテンのためにも、絶対に甲子園を目指して強くなっていきたいです」と児玉。東北大会でも名取北らしさを忘れずに、強豪に立ち向かう。【木村有優】
【高校野球】気仙沼30年ぶり宮城大会4強 選手わずか10人「少ないからこその練習」斉藤匡輝(日刊スポーツ)
<秋季高校野球宮城大会:気仙沼7-6日本ウェルネス宮城>◇19日◇準々決勝◇石巻市民球場
秋季高校野球宮城大会は19日、石巻市民球場で準々決勝が行われ、気仙沼が日本ウェルネス宮城を7-6で退け、30年ぶりの4強入りを決めた。3点リードで迎えた9回に土壇場で追いつかれるも、延長10回タイブレークを制した。先発の斉藤匡輝(まさき)投手(2年)が10回6失点(自責1)。打っては4安打2打点と、投打で勝利に導いた。
◇ ◇ ◇
決着がついた142球目。最後は見逃し三振。マウンドに立ち続けた斉藤は、右手の拳を空に向かって突き上げた。「本当に勝てて良かった」。喜びのあまり、言葉がなかなか出てこなかった。
30年ぶりの快挙は、たった12人の部員で成し遂げた。選手は10人。これを不利だとは思わない。「1人1人、監督さんから直接指導をもらえたり、少ないからこその練習ができています」。少人数チームの利点を強みに変えた。
どんな時でも後ろを見れば心が落ち着く。斉藤は何度もバックスクリーンを見て一息ついた。そして仲間に「いくよ」と笑顔で声をかける。これがルーティンだ。強豪相手に圧倒された一戦。「珍しくきつかったです。私立というだけあって、気力と気合は桁違いでした」。それでも、後ろにいる頼もしい仲間の存在が心の支え。守備でも助けられた。「毎回ファインプレーをしてくれて、本当に心強かったです」と笑みがこぼれた。
地元のヒーローに-。これがナインの願いだ。宮城の北東端に位置し、三陸海岸の一部をなす気仙沼市は、東日本大震災でも甚大な被害を受けた。現在は人口減少の一途をたどっている。そんな時こそ、ヒーローの出番だ。「公立が私立に勝つって面白いじゃないですか。気仙沼の方々にもそう思ってもらいたいです」と目を輝かせた。そして、夢はもうひとつ。「自分たちの試合をきっかけに野球を始めてくれる子どもが増えてくれたらうれしいです」と話した。
「東北大会は副産物」が合言葉。決して先は見なかった。東北大会出場まであと1勝。快進撃をここで終わらせるつもりはない。【木村有優】
▽斎藤晄広主将(2年)「どれだけミスをしても最後に勝っていればいいので、とにかく勝つことだけを考えて試合に臨みたいです」
仙台育英が県大会優勝!千葉の強豪ボーイズ出身の1年生バッテリーが優勝に貢献!【宮城】(高校野球ドットコム)
23日、秋季宮城県大会決勝戦が行われ、、仙台育英が東北に2対1で勝利を収め、優勝を決めた。
中学時代から実績のある選手が多く名を連ねる仙台育英だが、千葉の強豪ボーイズ・松戸中央ボーイズ出身のバッテリーが躍動している。
この秋からベンチ入りした福井 勇翔投手(1年)は県大会初戦の仙台商戦で3回3奪三振、無失点の好投を見せると、準々決勝の東北学院戦で7回無失点の好投。さらに決勝戦の東北戦では3回無失点の好リリーフ。計13回無失点の好投だった。
福井は中学時代、最速134キロの速球、切れのあるカットボールのコンビネーションが光る右の好投手だった。この秋は130キロ後半の速球、切れのある変化球で打者を封じ、勝利に貢献した。
1年春からベンチ入りしていた倉方 湊都捕手(1年)は新チームから正捕手に抜擢され、
4試合で、8打数2安打だったが、守備の貢献度が高く、投手の持ち味を生かした好リードで、優勝に導いた。倉方は松戸中央ボーイズ時代からリーダーシップを発揮し、千葉県選抜に選出され、東日本報知オールスター戦で優勝。MVPに輝いている。
福井、倉方のバッテリーは、秋季東北大会でも勝利に貢献するパフォーマンスを見せることができるのか。
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