あの古い古高の象徴の建物である。私は「南校舎」と聞いてどこのことかすぐにピンと来なかったが、何の事は無い、授業を受けたまさにあの校舎である。
野球部にとっては、雨の日と冬は校舎の廊下が主たる練習場になった。邪魔に思った生徒も多かった事だろう。とにかく走った。
その送別会で上映されたビデオが見れるページを発見↓
http://www.youtube.com/watch?v=GIzemGCDqoI
私にとって、この校舎はいつも「薄暗い」印象があった。快晴の日も薄暗かった。それは、当時教職員も含めほぼ男ばかりがこの狭い校舎に集っていたということもあるだろうが、十代の多感な時期に感じた一抹の不安感を反映した色合いと言っていいのだと思う。漠然とした将来への不安である。何かになれそうな気がする。しかしその何かが分からない。その言いようの無い不安をただがむしゃらにぶつけられる時間、それがユニフォームを着ている時間帯だった。その不安は誰もが経験するものではあるだろうが、その時期を野球に賭けたという思いが私は強い。この古い校舎を見るたびに、私はその時感じた不安感を思いだすのであった。
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